2025年5月7日(水)
その後、ヒナがどうなったのか気にかけてくれる方があってね。ありがとう!やまんばは四月に入ってりょうちゃんが体調をこわしたり、藤の花を見に行ったりバタバタしてね・・・・・・後回しになっていました。ごめんなさい。
四月半ば過ぎのお天気のいいある日、もうヒナは練習を重ね充分飛べるようになって、オジサンはいつ放とうかチャンスを待っていた矢先、前の家の屋根に親バトが止まってヒナのいる出窓を見ているんだ。オジサンはてっきり父さんバトがお迎えに来ているのだと思い出窓からヒナを放してやったんだ。 ところが大変‼ ヒナは親バトに追い掛け回されたあげく、車庫丸の中で襲撃に合い命からがら逃げ出し空の中に消えた。
「しまった‼ このハトは父さんバトではなかったのか⁉」 オジサンの窓の傍のカシの木に巣を作り新たに子育てをしているのは全く別のハトだったんだ。・・・・・・ヒナは縄張りから追い払われてしまった。飛ぶのはオジサンの訓練の甲斐あって充分飛べるようになっていたから。オジサンはヒナが何処かで元気にやっていると願うしかなかった。・・・・・・
全く別の親だとわかったのは玉子が返ってからの子育ての仕方が違うんだ。『ヒナ』の親は朝、夕二度しかエサを与えに来なかったんだけど、今回の親は母さんバトと父さんバトが入れ替わり、立ち代わり何度もエサを与えにやって来るんだ。 だから子供の成長も早く一気に大きくなっていた。
あんなひどい目にあったんだヒナはもう、ここに戻って来る事はないだろう?・・・『おーい! ヒナ!元気にしているか⁉ 頑張るんだぞ―‼ あれだけオジサンに飛ぶ練習をしてもらったり、大切に見守ってもらったんだ。頑張って生きて行くんだぞ―‼・・・・・・僕だって大変な犠牲を被ってるんだからな・・・』

「動画だよ。左下の△を一二度ポチッとしてね。」
「これも動画だよ。」
「お腹いっぱい! そろそろ外に出てみたくなったな。」

「このハトはヒナの父さんではなかった。追い掛け回され、車庫丸の中で襲撃されヒナは空の中に消えた。」「動画だよ。」
『思いもよらぬ結末になってしまったね。けど体力もつけて充分飛べるようになったんだ。きっと、やっていけるね。皆も見守ってね。どこかで出会うかもしれないね。』
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