2023年11月7日(火)
やまんばが慌てて出て来た。「クーちゃん、おはよう!」僕を出すと玄関からゴミ袋を次々放り出すんだ。「そっか!今日はゴミ出しの日か。それにこの前のゴミの日は祝日でお休みだったから二回分って事か・・・」僕は偵察に出かけた。
やまんばはゴミ袋にまだまだ入りそうなので花桃の木に巻き付いているハツユキカズラの剪定を始めた。花桃の木が植えてある鉢には全く陽が当たらなかったみたいで病人の様な幹をしていた。「よくこれで沢山の花を咲かせ実を付けてくれたね。」ハツユキカズラには申し訳ないけど切り落とす事にした。「ほら、これで陽が当たる。風が通る。気持ちいいでしょ。」
僕はゴミ収集車が行ったのをみはからって帰った。
縁台はしばらく僕の隠れ基地の役目を果たせなくなってしまった。「クーちゃん、又ハツユキカズラが伸びるまでしばらく待っててね。」
「ほら、ツヤがなくて病人の様な色なんだ。」
「まだまだ自由にしてあげるからね。」
「もう少し頑張れるわ。」
「ありがとう!」他に言葉がないよ
「う~ん!なかなかだね。寒くなったからね。」
「早く早く! 次、私の番よ。」
「早くもとの基地にもどしてよ。」
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