2024年11月28日(木)
僕がハウスに潜り込んで眠りにつこうとしていた頃、僕の縄張りに誰かやって来た。「誰だ・・・⁉」少し開け放たれた玄関から中を覗き込んでるみたいなんだ。「おい!ミケが中に入ろうとしてたぞ!」オジサンが帰って来た。「なーんだ!ミケのヤツだったのか! なんで僕んちに来るんだ!」
「僕、ミケとは何度か喧嘩をした事があるんだ。溝にも落ちてヤツのせいでお風呂場で拷問にもあってるんだから。又 アイツ、エサ場でくいっぱぐれたのか⁉・・・お前より強いキジトラがいるからな。ノラ猫は大変なんだよな。自分よりも強いヤツが現れると縄張りを追われるんだ。かと言って僕の縄張りは困るよ!来るなよ!」
「やまんばったらオジサンにエサを上げるよう頼むんだ。僕の敵だぞ! 裏切りじゃないか!」ミケは食べるといなくなった。
師走に入り、急に冷え込むようになり、夜寝る時、ハウスの中にホカロンを入れてもらってるんだ。・・・「ミケは何処へ帰るんだろう?冷えた背中で寒いだろうな。僕、ノラ猫では生きて行けないな。ミケは偉いよ!ホントは尊敬してるんだ!」
「ミケのヤツ、玄関から入ろうとしてたんだって!」
「僕、この中だよ。寒いんだもの。」
「寒くなってより鮮やかに!」
「まだ、蕾を付けるんだ!」
「花桃さん、もう新しい花芽をつけてるよ。」
「寒くなって更に賑やかに!」
「沢山、咲いたでしょ!」
「アリッサムさん、今年二度目の満開!」
「寒くなったのに皆、頑張るねー!」
「アゲラタムさん、雪が降るまで頑張るんだよ。」
『僕、ハウスにもぐってばかりいられないな! 皆、頑張ってるんだもの!』
コメント