雨上がり、やまんばが庭を掃いていると長さ15センチ、幅1センチほどもあるムカデがマットの隙間から現れた。「ムカデー‼」やまんばは叫んだ。見るからに気味悪く怖い生き物。
ムカデも慌ててやまんばの前を横切り倉庫の下に身を隠した。ムカデも人間を恐れているんだ。やまんばもムカデの姿かたちは気味悪く怖い。やまんばは殺そうと思えば殺せたけど殺さなかった。ヤツは命乞いをしているんだ。
数年前、やまんばは朱色でもっと幅があり長さは15センチ位のムカデに「ゴメーン!」石を投げて殺した。朱色で見るからに怖かった。やまんばに攻撃して来たわけではない。必死に逃げていたんだ。それ以来やまんばは申し訳ないことをした思いと、ムカデ一族にかたき討ちされそうでもっとムカデが怖くなった。
そしてやまんばは命乞いをして逃げてる生き物は殺さないことにした。
『お前だって怖がってるんだよな。そんな形してるばっかりに損だよな。僕は可愛いから拾ってもらえたんだけどさ。人目に付くところへ出て来るんじゃないぞ!』
今頃になってナスの実が付き出した。三本の苗が皆、実をつけた。
人口受粉はしなかったけど実が付き出した。少し涼しくなり虫が飛び出したのかな。
去年も一匹のカマキリを見かけたよ。「ああなたは同じ子ですか?」
ハイビスカスの蕾が赤みをおびた。
《やまんばの学習》
カマキリの一生・・・・卯かしたカマキリは夏には成虫になり、卵を生み大抵11月~12月頃まで生きます。
卯かしたカマキリの寿命は7~8ヵ月程度。
ムカデの一生・・・・6年~10年・・・・ヤバイ‼
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