2023年10月13日(金)
朝、やまんばが顔を出した。なんだか変、ドアを開ける前オジサンと何やら密談をしていた。ゲージの前に立ちいつものように開け離してはくれないんだ。僕は尻込みした。手だけを突っ込んできて水を変えたり皿やトイレを出したり・
・・・おかしいなー?僕は奥に逃げ込んだ。そのうちオジサンは庭木の剪定、やまんばは水やりを始めた。
僕は油断した。ゲージを開けたやまんばに僕は腕を捕まえられてしまった。やまんばもしっかり握っている。そのまま玄関の台に連れて行かれ、二人がかりで爪を切られた。「ほらね!やっぱ今日は病院へ連れて行かれるんだ。」
僕は三年前、耳の奥に喉まで奥にポリープが出来て取り除く手術をしたんだ。一日入院までしたんだよ。それから半年に一回、定期健診に行くんだ。僕はあの入院、手術以来病院が大嫌いになったんだ。今日はりょうちゃん、ミーちゃんも一緒に行くんだって。りょうちゃんは耳の中に良性のガンが出来ていて通気が悪くてかゆくなるから耳のお掃除。ミーちゃんも耳をかいたり顔をよく振ってるのでオジサンが心配したんだ。
やまんばが「今日、一日の我慢だからね。」って言ってたから仕方ないね!僕はゲージの中で観念するしかなかった。
昼過ぎ、散歩に出掛けたお爺さんが「クーちゃんがいないよー‼」叫んだ。「僕、ここにいるのにさ。」やまんばもゲージにロックを掛けておいたはずだからそんなマジックショーの様な事あるはずないと又お爺さんが悪ふざけていると相手にしなかった。「僕はつぶれたクマさんベットの中にもぐり込んでいたのさ。」僕の最善を期した、他に方法のない精一杯の抵抗さ❕ やまんばもキャリーバッグを取りにやって来て一瞬僕が消えたと驚いた。これならお爺さんが騙されるはずだとクマさんベットが少し膨らんでいるのを見て大笑いした。
いよいよ出発だ!後部座席に僕、りょうちゃん、ミーちゃん、三つのキャリーバッグが並んだ。初めての病院にミーちゃんは病院に着くまでずーっと泣いていた。ミーちゃんは耳の中が軽い炎症を起こしているだけで、僕とりょうちゃんは耳の点検とお掃除ですんだ。・・・・帰宅。「ヤレヤレだ。」最悪の一日が終わった。
今日ミーちゃんは先生に「いい子だねー。」「優しい子だねー」なーんて褒められてたいたけど猫かぶっているんだ。ミーちゃん僕に優しくないもの。
「僕、病院なんか行きたくないんだ。」
探してもなかった蕾はじょうろの中に落ちていた。
やまんばはこれで洋服を染めてみようと思うんだ。
「ほら、この色ではもう、派手かな?」
「あなたも満開!かわいいね!」
見て見て!ステキでしょ。
君はこれが精一杯なんだ!頑張ったね
「又、魅せられちゃった!」
やまんばより高くなったナスの苗、「又、ナスを付けてくれないかなー。」
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