2024年2月2日(金)
ゴミ出しの日で戸が開くとやまんばは慌てて出て来た。「クーちゃん、出たい?」僕はもう、ドアの前に待期していて飛び出した。「やっぱ今日は寒いと思ったらどんよりと重たい空だよ。」僕は何処にも行かずにゴミ出しが終わるのを待っていた。何か気になり、倉庫の横のゲージに上がり匂いをかいだ。「誰かやって来たな?!・・・ミケだ‼」
ゴミを出すとやまんばはダンボールを敷きブラッシングを始めた。突然、「クーちゃん!ケンカしたの?!」やまんばは僕の目の上に赤い傷があるのを見のがさなかった。『ミケだ!』
この間、知人宅を尋ねたら玄関先に大ゲンカの爪痕があり、それ以来ミケの姿は見なくなりキジトラの猫が居座っているとのこと。ミケはなわばりを追われたんだ。それで近頃ミケが僕のなわばりにやって来るんだ。
僕は本当はケンカなんか好きじゃないんだ。ゴンジョウみたいに強くもないしさ!・・・だけど僕たち雄猫には『なわばりを守らなければいけない』というより『守らなきゃ生きて行けない』使命感のようなものがインップットされてるんだ。少々の傷をおったって戦わなきゃいけないんだ。・・・・・・「厳しいんだ‼」
やまんばは皆が寝静まった頃、深い雪の中寒さに耐えお腹を空かせてさまようミケをかわいそうに思い、とうとう僕の水飲み場の傍に餌を置くようになった。「勘弁してよ—‼どうりで近頃、僕のなわばりでミケをよく見かけると思ったんだ。ミーちゃんだって夕べミケに追いかけられたって言ってただろ。」
「ゴメン」・・・・「みんなを危険にさらしてしまってるんだ。」
ミケ キジトラに負けて縄張りを追われる。
ミケ二勝ったキジトラ
「ミケになんか負けるもんか!縄張りはまもるんだ!」
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