2024年2月18日(日)
やまんばがキッチンで洗い物をしているとテレビから中国語が流れて来た。手を止めテレビの前に立つ。「懐かしい!」そして優しさをやまんばの心に残した中国語。中国残留邦人のもとへ子供の頃、北京で過ごし中国語の堪能な医師が訪問診療に回り心をつないでゆくドキュメントだった。
やまんばは、わずかだけど書き残していた中国でのもてなしの続きを書くことにした。
2023年12月19日(火)
義母の弔いも終え、娘婿に「お母さん、中国で何処か行ってみたい所がありますか?」と尋ねられる。・・・やまんばの頭に浮かぶのは万里の長城、黄河・・・行けるはずもない。黙っていると「お母さん、パンダ見たいですか?」「見たい‼」即、決定。
-20度・・・雪が積もり大変な雪道を娘婿に車椅子を押してもらいパンダの官舎に向かう。もの凄い寒さ‼義姉が用意してくれた防寒着を膝に掛け、タイヤの軋む音が耳をつく。黙々と洋々と足を運んでくれる娘婿、四歳になったばかりの孫も黙って皆について歩く。申し訳なくて『こんな日にパンダを見たいなんて言わなきゃ良かった。』後悔する。
・・・口には出せない。 義父も寒さを隠し切れない様子で付き合ってくれる。
パンダの官舎に向かう道中ラマー、孔雀、ウサギに出会う。雪の降る中挨拶にやって来てくれる。義姉が用意してくれた人参のスティックを嬉しそうにほうばり、寒さを忘れさせてくれた。雪の中に初めて楽しそうな声が響く。
いよいよパンダの官舎に到達‼パンダだけは官舎の中にいて雪も知らない生活、沢山の遊具を与えられていた。パンダは孫の目の前で寝たままの格好で黄色くてサツマイモの形のウンコをして見せるハプニングで皆を喜ばせてくれた。
帰りはキリンさんを間近で見る事が出来た。丁度お昼ご飯の時間で梯子に上った飼育員さんにはぐをしてもらい、とても仲のいい所を見かけほのぼのとした気持ちになった。「ファーファー!」と名前を呼ばれると私達の所へやって来てくれた。『これ以上の満足はない』と帰る事にする。
こんなに手間のかかる私を雪道の中、連れて歩いてもらって本当に重労働と言っていいのに感謝の気持ちで一杯になる。
ウサギが雪の中出迎えてくれる。寒さを忘れさせてくれた。

孔雀に

「ご苦労様! ありがとう!足が冷たいね。」

「君はラマーだね。頑張ってね!」

いよいよパンダ。中国の代名詞、貫禄‼

寝たままウンコを披露してくれる。お愛嬌‼

「沢山、オモチャ持っているんだね!」

「いいでしょう。『シェー‼』」愛嬌たっぷりのパンダ君」

帰り食事中のキリンさんを覗く

「ファーファー!」飼育員さんに名前を呼ばれるとやって来てくれた。




「ありがとう‼」
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