「寂しくなった花壇」そろそろバトンタッチ

   2024年5月24日(土)

やまんばは、いつもより早く出て来ると僕をゲージから出して「クーちゃん、ちょっと待っててね!」出掛けて行った。「最近スマホを買った友達に教えてあげるんだって!やまんばいつもお爺さんやオジサンに泣きついているのにさ大丈夫?」・・・やまんばよりスマホに詳しい友達を誘って出掛けて行った。

「クーちゃん、ゴメン‼」しばらくして帰って来ると、縁台で待っていた僕を呼び、朝ごはん、ブラッシングと済ませるとカメラを首にかけ、先ほどから白い蝶々がフェンスの外を飛び交ってるのを追いかけて花壇にカメラを向けた。

「あ~!もう皆疲れたね。」チューリップさんが終わり、ジュリアンさんとデージーさんが息絶えようとしてる。アリッサムさんとビオラさんも、しんどそうだしキンセンカはうどんこ病になっているんだ。 ガザニアだけが元気一杯なんだよ。

「やまんば!そろそろバトンタッチだね。」ビオラさんの下からは去年の秋、根っこを残しておいたベゴニアが「私の番よ!」と言わんばかりに育っていた。「そろそろ考えなきゃね。」

「白い蝶々さん、撮った!!」「やまんば、慌て過ぎたね。」

「デージーさん最後の力を振り絞って。」

「白いジュリアンさん、最後の頑張り!」

「あんなに花に囲まれていたのに寂しくなったよ。」

「そうね。淋しくなったわね。」

「キンセンカさんはうどんこ病だって。かわいそうね。」

「チューリップさんが終わってサルビアが顔を出した。 種が落ちてたんだね。」

「ほら、ビオラさんの中からベゴニアが。 根っこが残してあったからね。」

「ベゴニアに蝶々さんがやって来た!」

「今年も又、アマリリスが咲いてくれた。」

「パイナップルリリーもこんなに大きくなったよ。」

「コンちゃん、やまんばが寝れないだろ!」

『花壇のリニューアルオープン、お楽しみにね! また、見てやってね!』

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