2024年8月10日(土)
今日も猛暑だ‼ それでも時おり倉庫の前を涼しい風が吹き抜けるものだから、僕はやまんばの水やりを終えるのをずっと待っていた。
「ねぇねぇ、昨日、地震があったでしょう。やまんば、地震があるってあてたんだよ。すごいでしょ!地名まではわからないんだけど東の方角で地震があるっていってたんだ。
昨日、病院の帰り東に向かって車を走らせている時、目の前の雲がおかしいんだ。辺りの雲はみんな入道雲の様な夏の雲なのに目の当たり一面にふたでもされるように手でかき集めたような雲がのしかかっているんだ。
やまんばはオジサンに「あの雲、絶対におかしいよ! 自然じゃない! 」何かに形造られたような異様な感じがした。「あの雲の方角で地震があるよ!」やまんばはひつっこくオジサンに訴えたけどオジサンは「ゲリラ豪雨でもあるんだろ!」「ゲリラ豪雨なら雲が黒いはずや!」晴れ渡った青空に真っ白な雲なんだ。オジサンは半信半疑で笑っていた。
夕刻、キッチンに立ちテレビをつけると、案の定地震のニュースで大騒ぎになっている。『ほーら・・・やっぱり』
やまんばは以前、地震がある時は地下から電磁波が上がりその電磁波によって雲が形づくられると言う実験を兼ねたテレビ番組を見た。例えば雲が扇子の骨組みのように放射線状になるとかね。やまんばはこれまでに何度か地震が来るのを当てているんだ。
やまんばは新聞配達をやって空を見るのが大好きになった。地震があるときは自然が動物もそう、空が教えてくれると思っているんだ。
『みんなも時々空を見上げてねー! 空と友達になってね。』
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