「嵐の夜」元気になったバッタ君

   2024年9月11日(水)

「ねえ!ねえ!今、何時だかわかる?  夜の11時なんだよ。」やまんばが寝落ちしている間に空模様は一変し、真っ暗な空をカミナリが大暴れしてるんだ! 空に亀裂が入り、大地がわれるような稲妻、地響きが何度もあるんだ! もう、何処かにカミナリがいくつか落ちてるよ! 地面を叩きつける雨、やまんばもカミナリの落ちるような音で目を覚ました。何度も玄関を出て心配しているんだけど僕、帰れりゃしないよ!

懐中電灯を持って庭に出たオジサンが「おーい‼ クーちゃん、帰ったぞ!」僕は少し小降りになったすきに走って帰った。  「クーちゃん、そんなに濡れてないから近くで雨宿りしてたんじゃないの」オジサンがパウチをくれた。それからやまんばがドライやチュール持って来て「怖かったねー! どこにいたの?」僕の体を撫ぜた。

今日はミーちゃんもコンちゃんもお散歩に出て来なかったし、やまんばは寝落ちしちゃったみたいで僕、忘れられていたんだよ。

今日の出来事をお話するとね、又、セスジスズメ(蛾の幼虫)が今日は花壇に四匹もいたんだ。それもやまんばの好きなペンタスさんやインパチエンスさんにいたんだよ!  それから、とっても嬉しいことは蜘蛛の巣から救助して連れ帰ったバッタ君が生きていたじゃないか! やまんばがシソの葉を手で撫ぜると茂みの中からピッと飛び跳ねた。「あ~良かった! 君、元気そうじゃないか!」

しその葉を撫ぜると飛び跳ねて来た。

「ニラ花が咲き出すともう、秋なんだけどなー!」

「あ~あ! やまんばの好きなペンタスさん、蕾もぜ~んぶ食べられちゃった!」

インパチエンスさんも!

こんなデカいのに食べられたら一網打尽だよ!  あ~あ!太っちゃって!  お引越ししてもらうよ。

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