2024年9月13日(金)
夕べ、穏やかに流れていたキッチンの空気が一変した。お爺さんの怒鳴り声が響き渡る。 また、始まったよ。
どこの家でも一つ二つ何かしらあると思うんだけどさ、やまんばの家ではたいがい同じような事でお爺さんが怒鳴り声を上げるんだ。そのたび、家の中の空気が重く沈んでしまうんだ。・・・お互いに浪費を重ね預金のない不安、いら立ちから・・・二人とも杖歩行となり、こんなに早くから働けなくなるなんて思いもしなかったんだ。『僕、肩身せまいな・・・』
今朝、やまんばの顔がどこか沈んで見えた。こんな日に限ってゴミ収集車がいつもより30分も早くやって来て、やまんば置いて行かれてしまった。泣きっ面にハチだよ。
そんなやまんばの顔が笑みを浮かべた。キュウリ君が新芽を出しているんだ。それにバッタ君も元気にはねている。
そうそう今日はお爺さんの誕生日、75歳になるんだって! 夕刻、やまんばはオジサンとお刺身を買いに出掛けた。
今日はキッチンも楽しそう。 やまんば茶碗蒸しもしたんだ。 『ヤレヤレ😥』
「ニラ花が咲いたよー! 早く吹いてよー‼ 『秋風』さーん‼」
「ポーチュラカさん、誰にかじられたんだ? ダンゴムシのヤツだな!」
「アッ! 大変‼ 五番目のハイビスカスさんにカイガラムシがくっついている。」
「な~んだ!勘違いしちゃった。・・・けど嬉しくて沈んだ心が躍ったよ!」
「新芽はどの節からも出て来ないんだ!」
嵐の後ミケのしわざ。よほどお腹が空いていたんだね。袋の中は葉っぱなのに・・・よく無事でいたね。
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