2024年10月9日(水)
明け方まで降っていた雨もやみ、いいお天気になった。 やまんばに抱かれていた僕は急にサザンカの庭を振り返った。「クーちゃん、どうしたの?」僕はやまんばの膝からとびおりて、キンモクセイの木の下に行った。やまんばも何事かと覗いた。「最近、クーちゃん、よくサザンカの庭に行くよねー!」僕が見上げている方をやまんばも見た。二年前取り付けたハトの巣に又、ハトが座っているのだ。
「卵を温めているのかな~?」僕が見上げているのに逃げ出そうともしないんだ。先ほどからやまんばも何も知らずにサザンカの庭を行ったり来たりしているのに微動だにしないで座って卵を温めているんだ。・・・「凄い ‼」
卵がなければ、すぐさま飛び立ってるだろうに・・・やまんばは敬服した。
「ほら!わかるかなー! ハトさんの顔みえるかな?」
僕が登れないよう、やまんばは傘を掛けたんだ。
「僕がにらみつけてやってるのに逃げようともしないんだ!」
「僕の縄張りに許可なく、けしからん‼」
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