2024年10月20日(日)
昨日まで雨が降っていたのにカラッと快晴。カーテンのすきまから外を覗き、「今日は溝掃除あるなー!」やまんば、ちょっぴり残念そう。僕は倉庫の中で待機していたんだけど、この溝掃除でザリガニ君やアメンボさんは東北地震や津波にあったほど大変な思いをしたんだ。「コイツらにとっちゃ津波に飲み込まれたようなもんだからな。」
やまんばが溝掃除が始まる前に保護しようとバケツを持って側溝に降りた時、ザリガニが見当たらなくて溝掃除が始まってしまったんだ。バケツを用意して「見つけたらバケツに入れて下さい。」お願いしてたんだけど・・・7~8人の男衆が列を連ねてスコップでドブを押し流すのに出来るはずないよな。 ザリガニ君もアメンボさんも大津波にあったみたいなもんだよ。「ザリガニ君のヤツ、僕が遊んでやったから弱ってたんだ。 大丈夫かなー?」
やまんばは溝掃除が終わるとすぐ側溝に降りザリガニを探した。「あ~あ!いないや。」・・・溝の数件先を見ると側溝にドブが積み上げてあった。やまんばは「あの中にいるだろう。」側に行きドブの山を覗いて見ると、「いた‼ 良かった‼」やまんばは石で堀り上げてみた。「動いた‼ 生きてる!」そうとう弱り果てていた。やまんばは水の中に落としてやった。 足は動くんだけど横たわったままなんだ。
アメンボさんも一匹も見なかった。アメンボさんの糸のような足ではドブの中から這い出すのは無理だろう。・・・「陽を浴びてあんなに楽しそうに遊んでいたのにな。」
『溝掃除はザリガニ君やアメンボさんにとっちゃ大災害のようなもんだよなー!かわいそうな事をしたな。』
一方、ハトさんはと言うとこんな傍で男衆が集まり、ガラガラ、スコップの音をたてているのにアイツ平気で巣に座ってるんだ。「なんだ!あのくそ度胸は!凄いな。」・・・溝掃除が終わる頃、隣の屋根の方からハトさんがやって来てキンモクセイの茂みに入り、一匹が出掛けて行った。 『協力体制、バッチリじゃないか!』
溝掃除が始まる前は元気だったんだ。
「この溝掃除なんだ。・・・ハトさんの巣は向こうから二番目の黄緑色の高い木だよ。」
「あの泥の中にいるかも知れない。」
「もう、体を起こせなくなっていた。」
「お前は運よく逃れたんだ。賢いぞ! 良かったな。」
ハトさん、何があっても飛び立つわけにはいかない。。
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