2024年12月18日(水)
夕刻、買い物に出かけたオジサンが帰り駐車場の近くのT字路の所でキジトラが車にひかれて死んでいたとやまんばに告げた。「えっ! アイツ死んだのか!」駐車場の辺り一帯はキジトラの縄張りであのT字路は仲間が前にもひかれてるんだ。車もスピードを出して走る道なんだ。僕もヤツも暗がりでは気づきにくい色だもんな。
僕にとっては怖い存在だったけど大変な境遇を生き抜いてきたやつだもの哀れで悔しいよ。やまんばも悔しがっていた。 「バカヤロウ‼ 誰にひかれたんだ!」暑い夏、寒い冬を耐え忍んで生き抜いて来たのに・・・
数日後、やまんばはヤツを可愛がっていた知人宅へ知らせに行った。やはり姿を見なくなり心配していた。「キジトラ!ノラ猫で生きるって大変だっただろ。けど、一人でもまだ暗いうちからお前のために缶詰め、フードを用意して毎日、待っていてくれた人がいたんだ。幸せだったじゃないか! もう、寒くないだろ。バイバイ! おばさんお前が来なくなったと心配してたんだって!・・・・・・
「ミケより強かったキジトラ 」
「この辺りの大将。 僕より強かったんだ!」
『 バイバイ! キジトラ 』
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