2025年1月23日(木)
アライグマ騒動の後、僕は次の日も又、次の日も暗くなるとアライグマが現れるような気がして倉庫には戻らなかった。やまんばが庭に出て「クーちゃん! クーちゃん!」僕の名前を呼ぶ声を聞き、やまんばの姿を確認してから家に帰った。・・・けど、アライグマの姿を見ることはなかった。
ところが五日位たった頃、ミーちゃんとコンちゃんが夜の散歩に出た時、オジサンが向かいの側溝でアライグマの兄弟を見かけたとやまんばに告げた。・・・けど、僕の庭にはやって来なかった。アライグマも倉庫に閉じ込められた事がよほど怖かったのだろう。きっともう、最後だと思っただろうな。棚の上に置かれたキャットフードの袋に穴が開きこぼれていたから倉庫には食べ物があると分かってるはずなのに・・・
オジサンが「猫の縄張りにアライグマが入り込んでかぶっているからヤバイよ。動物園に引き取ってもらえよ。」なんてやまんばに言っていた。「そうだねー。動物園で飼ってくれないかな~。」やまんばもそれがいいと思った。
「動物園に行けばお前も凍えるほど寒い暗闇をお腹を空かせて歩きまわらなくてもいいのにな。」
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『僕からも頼むよ。無理かな~!』
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