2025年3月7日(金)
「わぁー!いいお天気だ!」倉庫の引き戸の隙間から光が差し込んで来るんだ。僕は外に出たくて哭いているのにやまんばは出してくれないんだ。「ヒナが上手に飛べるようになるまでごめんね。」「やんなちゃうよ。監禁かー!」
やまんばがキンモクセイの木を見上げると一羽取り残されたヒナは焦ってしまったのか巣の上で羽根をパタパタさせて飛ぶ練習でもしてるかのよう。
お昼過ぎ、オジサンが庭に出るとヒナは枝の先端に止まり、飛び立とうとしないばかりの格好で親バトを待っていた。そこへオジサンが近寄ったものだからヒナは又、飛び立ってしまった。 隣りの屋根までは飛べたんだ。そこから向かいの窓枠に飛び移りじっとしている。運悪く風も出て来て、冷たい強風にふらつきながら窓枠にしがみつき親バトを探している。
二十分位、頑張ってただろうかヒナは意を決して飛んだものの二軒先の駐車場の側の家の庭に力尽きたのか落ちてしまった。庭の中を歩き逃げ回りとうとう「ピーイ!ピーイ!」大きな声を上げて母さんバトを呼んだ。 ヒナの鳴き声を聞きつけたのか親バトがやって来たものの飛べなくなったヒナを連れて帰れるはずがない。・・・この町内の側溝はアライグマの通り道になっているんだ。それにミケやチビもいる。・・・おいて帰るわけにはいかない。
留守のようで後で断りを入れる事にして庭に入らせてもらい・・・「捕まえた‼」ダンボール箱に入れて連れ帰り、ハトのエサを買いにホームセンターに走った。それから車庫に寄ってゲージを持ち帰りヒナにはとりあえず家の中で夜を明かしてもらうことになったんだ。
ヒナはおびえてる様子もなくハトのエサをついばんでいた。 『ヤレヤレ😥』
「ヒナはまず、隣りの屋根まで飛んだ。」

「それからはす向かいの家の窓枠に飛び移った。」

「騒動の後、とりあえずヒナは二階の空き部屋に置かれ、夜を明かすことになった。」

「動画だよ。 又、左下の△をポチッとしてね。オジサンがドアを開けると食べるのをやめた。」
『お前はまだ、無理だよ。オジサンがもう少し体力をつけて飛べるようになってからだってさ』
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