2025年3月13日(木)
朝8時にも午後3時になっても父さんバトも母さんバトも現れなかった。
先日、父さんバトが近くにいながらもヒナにエサを与えなかったのは「もう、大丈夫だから一緒についておいで!」そう促していたのだろう。ヒナがゲージから出て来る様子もないので諦めてしまったのかもしれないな。オジサンはとんだ失策をしてしまったように思った。
ヒナは巣立った後、親バトからエサ場やねぐら、仲間入りなど沢山の事を教えてもらわなきゃいけないのに・・・・こればかりはオジサンの力ではどうにもならないからさ。僕だって母さん猫から身の守り方はちゃーんと教わってるんだ。
「お願いだ!ヒナを連れていってくれ!今度はゲージから出してやるから。」オジサンは親バトを探して近くの公園や町内を歩き回ったけれど今までいたハトの群れが見当たらないんだ。・・・二三羽のハトを見かけ、オジサンはゲージを目につくよう駐車場に運んだ。近くの家の庭にハトが降りて来たんだけどヒナの側に来ることはなく飛び去った。オジサンはヒナを連れ帰り、明日の朝試みる事にした。
「父さんバトは近くまで来たのにエサを与えないんだ。 『もう、大丈夫!ついておいで!』そう言ってたのかな。」

「寝てばかりのりょうちゃん。トイレと食べる時だけ歩くんだ。」

「コンちゃん! 何かいい夢みてるの?」

「やまんばったらミーちゃんのこと『淡谷のり子』って言うんだよ。」

「僕、久々の日向ぼっこ」

『お前、もうエサはもらえないんだ。 しっかりしろよ!』
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