2025年3月15日(土)
朝7時、オジサンが偵察に出掛け駐車場から100メートル位先の屋根にハトが止まっているのを見つけて帰った。やまんばも外に出るとハトが前の家の側まで来てるではないか。「クック―!クック―!」間違いない、あの鳴き声は父さんバトだ。ヒナを心配してやって来たんだ。
父さんバトはキンモクセイの木の見える前の家のアンテナに移動した。ちょうど良かったじゃないか!オジサンはヒナの入ったゲージを駐車場から又、庭に運びヒナを出してやった。
ヒナは飛ぶことを忘れたかのように庭を歩き、立てつけてあったダンボール箱に止まった。スナップエンドウのネットでここから飛び立つ事は出来ないとオジサンは軍手をはめた手を差し出しヒナを止まらせるとサザンカの庭の竿にさばらせた。ヒナはしばらく竿に止まっていたけど側のモチの木に飛び移った。
父さんバトは前の家のアンテナに止まり定期的に「クック―!クック―!」鳴いている。ヒナに「おいで!」と言わんばかりなんだけど、ヒナは父さんバトが来てくれるのを待っているのか飛んで行こうとしないんだ。 「あ~あ!父さんバトは行ってしまった。・・・ 親バトについて飛ぶのはヒナはまだ、自信ないのかもしれないな。」
午後になってもヒナはモチの木に止まっている。 「あいつ、今度は母さんバトを待つ気なんだ。 お前、しっかりしろよ!もう、少しは飛べるだろ!」
「駐車場からゲージを運び、ヒナを庭に放してやった。」


「ヒナは束ねたダンボールに止まった。」

「スナップエンドウのネットで飛び立てないだろうと竿に移してやったんだけど・・・」

「ヒナは飛んで行こうとしないんだ。」

「クック―!クック―!」父さんバトは待っているのに・・・

「モチの木に移りヒナは父さんバトが来てくれるのを待っているみたいなんだ。」

「音楽を奏でる小人さん達」

『お前、飛ぶ気あるのか⁉ しっかりしろよ!』
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