-
ネコと花壇
ミーちゃん、ピンチ!(コンちゃん助けに行けよ!)
「ギャー!」 早朝、ミーちゃんの叫び声がした。 ついさっきコンちゃんと散歩に出掛けたばかりだ。オジサンが駆け付けた。 懐中電灯を照らすと何か走って逃げたらしい。 モフ子、 ミケ、 グレーの子???やまんばがキッチンに入るとミーち... -
ネコと花壇
気付いたりょうちゃん。(男だろ!しっかりしろよ!)
「りょうちゃん、元気がないねー。」 やまんばは、そんな気がした。朝御飯もいつもならおかわりをねだるほどなのに一皿で切り上げてしまうし、やまんばの膝にも長椅子の上にも自分で飛び上がろうとしないんだ。 昨夕も、その前もドアの前にいたんだよ... -
ネコと花壇
眠るチューリップ
「ねえねえ!みんな知ってた?」チューリップって寝ちゃうんだよ。 夜になるとちゃんと花びらをすぼめて、閉じてしまうってこと。「ほら、写真は夜7時半だよ。」そして、朝 太陽が当たり始めると花びらを少しずつ開くんだ。お昼ごろには、まるで太陽の... -
ネコと花壇
アライグマ出現!(やまんばがいけないんだ!)
「ほらほら見た?!ゲージの上に小さな顔があるでしょ!」 やまんばがキッチンで夕食作りをしている所へ「ゲージの上にアライグマが来てるぞ!」買い物から帰ったオジサンが告げた。やまんばが慌てて飛び出して来た。「ここは来ちゃダメだよ。帰り!帰り!... -
ネコと花壇
侵入者(2)「怖くて散歩にも行けないや・・・」
やまんばが玄関を出るとゲージの踏み台にしていたゴミ箱が倒れ掛かって板が外れていた。 侵入者があったんだ。ゲージが開き僕は飛び出した。「 僕は夕べ寝てないんだ。」外のゲージでガサガサ音がしていたんだ。 「今日は風があるけど寒くないからいいや... -
ネコと花壇
「侵入者」(1)アライグマがやって来た!
朝、6時やまんばが僕の様子を覗きに来た。僕はゲージの前で「大変だったんだよー!怖かったんだよー!やまんば何してたんだ!」叫んだ。ゴミ箱はひっくり返り、外のゲージの中にしまってあった缶詰、パウチの残りがなくなっていた。ゴミ箱に捨てられていた... -
ネコと花壇
不気味な生き物 (お化けの子)「えっ!うちの子になるんか?!」
16年ほど前、僕がまだ生まれてなかった頃、やまんばの家の前には古いアパートがあったんだ。そのアパートの1階のおばさんが、やまんばの所に駆け込んで来た。「ベランダの倉庫の中で子猫の鳴き声がするから来てくれ、気持ち悪くて触れない。」と言うんだ。... -
ネコと花壇
別れの時「タラちゃん、何処へ行くんだ?」
お昼過ぎ、タラちゃんはお爺さん、オジサン、やまんば、皆にダンボール箱の中を覗き込まれ、車に乗せられ家から出て行った。僕たちには覗かせてくれなかった。 誰も言葉を交わさない。 ・・・・・・・・・家の中を淋しさがよどんでいる。盲目のタラち... -
ネコと花壇
蕾 「出番だよ!」
明け方まで降ってた大粒の雨はやんでいた。 昨日とは打って変わって強い風、木枯らしのよう。それでも僕は飛び出した。「お腹ペコペコだよ。」朝ごはんを食べると僕は偵察に出掛けた。 向かいの家の中庭を確認、はす向かいの家の勝手道を確認すると「モ... -
ネコと花壇
お客様 狐とタヌキ
春のようなお天気、気の早いお爺さんは部屋をもう、網戸にした。 やまんばもジャンバーを脱ぎ捨てた。朝ごはんの後、やまんばは庭でうじうじしている僕をブラッシングして、猫じゃらしでウォーミングアップ、一緒に日光浴といつものコース終えると僕は偵... -
ネコと花壇
半額のパンジー「頑張れよー!」
雨上がり。いいお天気!僕は扉が開くなり飛び出した。「なんていい空気だ!しっとりしていて最高!」お花達もみずみずしいんだ。やまんばは今年、フェンスの左側の花壇に紫色と白色のパンジーを植えようと計画していたんだ。三軒もお店を回ったけど、何処... -
ネコと花壇
「自己紹介」「僕、売れ残りなのさ。」
遅くなったけど、僕が「クーちゃん」だよ。このブログのナレーションを任されてます。ちょっと自己紹介をしておきます。どうやって、やまんばのうちの子になったかというと・・・・・・・・・七年ほど前になるかなー?僕たち兄弟はいきなり、家主さんにダ...