「チョットー‼ クーちゃんがヒナを咥えとるぞ!」帰って来たオジサンが庭で叫んだ。「えっ!誰が⁉」「お前んとこの
バカ猫だ!」『?』やまんばが飛び出して来た。 縁台の上にいた僕に「ダメでしょう‼クーちゃん!」自転車のカゴにあった洗車ブラシで僕からヒナを離し取り上げた。「ダメ!クーちゃん!」「ダメ!クーちゃん!」僕に何度も浴びせてきた。
ヒナはぐったりとして、やまんばの手に少し血が付いた。 もう遅かった。
庭で遊んでいたミーちゃん、コンちゃんも家の中に入れられた。事の重大さを感じたのか、すんなりやまんばに捕まった。
僕もかつお節を持ち出され捕まってしまい、ゲージに入れられてしまった。
それから、やまんばとオジサンは、一命をとりとめたヒナを捕まえたり、鳩の巣を買いにホームセンターに走り三軒目でやっとウサギの巣を購入。
これなら何とかハトに使えると思えたのだが・・・・・・・・・
夕刻、帰ってきた母鳩は巣が壊れ、ヒナがいないのに、どんなにビックリ仰天、慌てるだろう。
一命をとりとめた一羽のヒナにどうしたら気付くだろう?・・・・・・・・・
オジサンはダンボール箱にヒナを入れ倉庫の上に載せてみたり、庭に置いてみたり・・・・・・・・・結局、
ウサギの巣を水平方向に付け直して、ヒナを巣の中へ入れてやった。・・・・・・・・・
大変な思いをした作業だったのに、ヒナは巣の上に出ていつものようにモチノキを見上げて母鳩を待った。
オジサンは今日、母鳩が戻ってこなければ、うちでエサを与え育てるしかないと気をもんでいた。・・・・・・・・・
母さん鳩は一羽のヒナに気付いていた。 巣の上に止まっているヒナの所へにもぐるように入って行きエサを与えた。
・・・・・・・・・
皆の心配もよそにヒナは大きく育ってたよ。ウズラ位の大きさだった。いつの間にこんな大きくなったんだ。母さん鳩さん、ごめんなさい。・・・・・・・僕、狩猟犬の血が流れてるのかもしれないな。
やまんばからも本当にごめんなさい。「やまんばがいけないんだ!」正にそのとうりや、ちょっとした油断でかけがいのない命を母さん鳩から奪ってしまいました。
元気だった二羽のヒナ。
僕の縄張りに住む生き物
車庫の外に出たくて悪戦苦闘中
コメント
コメント一覧 (1件)
クーちゃんが鳩ノ巣を襲撃したのですね。
やまんばもオジサンも、お爺さんも登場してきて展開が面白かったです。
まさか、クーちゃんが狙っていただなんて、やまんばから「ばかねこ」と言われ、信頼度がガタ落ちしてしまって!
クーちゃんが、二羽とも手にかけなくって良かったんだけど、クーちゃんは数日は借りてきた猫状態で難をのがれたのかな?
庭のいろんな来客、次はどんなのが登場するのか楽しみです。
蛙とか蛇とかもかな?
いろんな蜂も来てほしいですね!
電線にも来たがっている鳥がみているかもですね。。。。。