2023年12月18日(月)
マイナス16度。娘っ子に腕を支えられ手すりを使い高台に上って行くと広場があり沢山の人がいた。辺りで爆竹が鳴り響いている。広場には両サイドに丁度アパートのドアが立ち並ぶように祠があり、その一つに案内される。祠の中の上段には義母の写真が置かれた。お姉さん夫婦が背負って来た荷物の中は沢山の中華まんなどの食料とお金に見立てた紙、偽造紙幣が山のようにあった。義母の写真の前に中華まんが富士山のように積まれ、他の食料もそなえられた。
そして下の祠では火をつけ山ほどの紙幣(紙)を燃やした。娘っ子も一緒に紙幣を投げ入れていた。これは義母が天国で食べ物や、お金に困らぬようそんな思いを込めてやるのだと娘婿が教えてくれた。マイナス16度寒さで縛れる中黙々と作業は続けられ山ほどの紙幣は灰となり、白い布をまとい、あるいは腰に巻き、線香に火をつけそれぞれ義母に思いをよせた。煙の上がっている間は手を合わせお祈りを続けた。
高台を降りると車を走らせ昼食を一緒にとりホテルに帰る。 『なんてステキな義母との別れだろう。』義母への優しさにあふれていた。
車の乗り降り、雪道を歩くときの皆の心使い、優しさが眩し過ぎて・・・『人の心、思いやりに国境はない』といつかTVドラマで耳にしたセリフをそっくりそのまま受け入れる事が出来た。
「やまんばの記憶をたどったイメージだよ。」沢山の人が祠の前でお供え物をしてお祈りをしていた。
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