コンちゃんのジャケット

風のない春のようなお天気、「やまんばなんか待っていられない!」
オジサンがトイレの掃除に来た時、僕を出してくれた。
僕は一目散にフェンスを出て出掛けた.・・・・・・・・・しばらくして、やまんばの足音が聞こえた。
僕は走って帰った。 「おかえりー!」    やまんばと道路脇で少し日向ぼっこをすると僕は又、出掛けた.
「もったいないよ。こんないいお天気だもの。」

そして、やまんばはオジサンとホームセンターの優待セールに出かけて行った。

「コンちゃん、温かいジャケット買ってもらったんだ。 
すごーく温かそうなやつ。高かったんだよ。10%OFFなのにお爺さんや、やまんばの服より高いんだ。
仕方ないな。コンちゃんのヤツ凄く寒がりのくせにミーちゃんの後について夜の散歩に出て来るんだ。
寒くて庭でジーっとしてるだけなのにさ。 中に入ればいいのにミーちゃんが帰るまで外で待っているんだ。
だからオジサンも奮発してやったんだ。」

それからオジサンは学生時代から使っていたコタツが壊れて新しいコタツを買った。
ミーちゃんもコンちゃんも寒い思いをしていたんだ。 「よかったね。」

ほら!こんなヤツ! 温かそうでしょ!

あったかいな。 けど、僕、走れるかな? モフちゃんに追いかけられたらどうしよう。

もう雪が降っても、強い風も平気だよ。 出掛けてこよっと!

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