倉庫の戸が開きゲージが開けられた。「やっぱ雨かー!」とりあえず飛び降りた。
酷い雨音にまじりカエル君が「ゲッ、ゲッ、ゲッ、ゲッ」「ゲッ、ゲッ、ゲッ」と生き返ったように大きな声で鳴いている。「僕らの出番だぞー!」「ヤッホー‼」
縁台にもサザンカの庭にも行けやしない。僕は朝ごはんを済ませブラッシングをしてもらうと、仕方なく倉庫の横のゲージの中で過ごす事にした。
やまんばの花壇はたちまちカエル君達に占拠されてしまった。
「アヒル君、交代だよ。」
「ほらね、言ったでしょ!焦ることないって!」
「しっとりして気持ちいいわ! つゆは私達の季節よねー。」
こんな所にもカエル君‼
「失礼しまーす。」
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