ネコと花壇– category –
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蕾 「出番だよ!」
明け方まで降ってた大粒の雨はやんでいた。 昨日とは打って変わって強い風、木枯らしのよう。それでも僕は飛び出した。「お腹ペコペコだよ。」朝ごはんを食べると僕は偵察に出掛けた。 向かいの家の中庭を確認、はす向かいの家の勝手道を確認すると「モ... -
お客様 狐とタヌキ
春のようなお天気、気の早いお爺さんは部屋をもう、網戸にした。 やまんばもジャンバーを脱ぎ捨てた。朝ごはんの後、やまんばは庭でうじうじしている僕をブラッシングして、猫じゃらしでウォーミングアップ、一緒に日光浴といつものコース終えると僕は偵... -
半額のパンジー「頑張れよー!」
雨上がり。いいお天気!僕は扉が開くなり飛び出した。「なんていい空気だ!しっとりしていて最高!」お花達もみずみずしいんだ。やまんばは今年、フェンスの左側の花壇に紫色と白色のパンジーを植えようと計画していたんだ。三軒もお店を回ったけど、何処... -
「自己紹介」「僕、売れ残りなのさ。」
遅くなったけど、僕が「クーちゃん」だよ。このブログのナレーションを任されてます。ちょっと自己紹介をしておきます。どうやって、やまんばのうちの子になったかというと・・・・・・・・・七年ほど前になるかなー?僕たち兄弟はいきなり、家主さんにダ... -
ひなまつり「また、来年会いましょう。」
今日は三月三日「桃の節句」、女の子を祝う日でしょ。 それなのにお爺さんもオジサンも全然、頭にないんだ。やまんばは毎日、足を引きずりながら頑張って、晩御飯を作ってるのにさ。 ひどいよなー。」「今日ぐらい誰か作ってくんないかなー」 ぼやいて... -
「事件」「コンちゃん、どうやってくぐり抜けたの?」
夜の散歩に出掛けたオジサンが、もちろんコンちゃんはジャケットを着てたよ。やまんばがキッチンで夕食を取っていると「コンちゃんが向かいの家のフェンスにジャケットをひっかけ、出れなくなってる。」と駆け込んで来た。「コンちゃんのジャケット、ぶ厚... -
コンちゃんのジャケット
風のない春のようなお天気、「やまんばなんか待っていられない!」オジサンがトイレの掃除に来た時、僕を出してくれた。僕は一目散にフェンスを出て出掛けた.・・・・・・・・・しばらくして、やまんばの足音が聞こえた。僕は走って帰った。 「おかえりー... -
タラちゃんがいない
僕は今日、東京のオジサンが早朝、ミーちゃんとコンちゃんを散歩させるとき、僕も一緒に出してくれた。コンちゃんと僕はオジサンの振り回す猫じゃらしを追っかけて、しばらく遊んだ。 「コンちゃんがいると楽しいなー!」 久しぶりの雨で花壇の花も喜んで... -
仮装モデル
お昼ごろになって、やっとやまんばが現れた。夕べから降り続いてる雨・・・・・・・・・・・・・・・しかたなく飛び降りた。 「サザンカの庭にも行けないや」縁台の上も濡れている。困っている僕にやまんばは朝ごはんをゲージの中に置いた。 僕は又、ゲ...