「脱出!」 長居は無用

「ヤッター! 晴れや」 喜びたいところだけど僕は雨の方が良かったかな。今日は出してもらえるのかな?
早朝、四時半過ぎ雨も上がりやまんばはオジサンを起こしてヒナをキンモクセイの木に戻してもらった。
ヒナは巣の上でいつものように母さん鳩を待っていた。・・・・・・・・・
やまんばは母さん鳩が育児放棄をしてやしないかと心配でどうしてもヒナにエサを運ぶところを確認しなければならなかった。 ミーちゃんとコンちゃんにもお願いして皆で窓の外に目を凝らしていた。・・・・・・・・・

AM7:00 地獄耳のお爺さんが「鳩が来た!」と駆け込んで来た。ミーちゃんも先ほどから空を見据えていた。
やまんばがキンモクセイの木に目をやると、母さん鳩がヒナにエサをやり茂みの中から出て飛んで行くところを目撃した。「ヤッター!ばんざーい!」「良かった!良かった!」   オジサンにもすぐ報告した。
                                    『ヤレヤレ』・・・・・・・

それから、お昼前僕がブラッシングをやってもらっていると、キンモクセイの木で 「ピー 」と大きな鳴き声がした
「エサを運んで来た時には、あんな大きな声を出さないな。どうしたのだろう?」・・・・・・・  「アッ!」
ヒナはいなくなっていた。

ここは、ミーちゃんとコンちゃんに任された。「頼んだよ!」

責任重大!!

ミーちゃん、ご苦労様。お疲れー!

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