ネコと花壇– category –
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仮装モデル part2 「これはもう、虐待だよ。」
明け方の「ザーッ」と言う雨音から「ポツリ ポツリ」と聞き取れる雨音にる変わっていた。車庫から外にはどこへも行けやしない。 濡れた縁台に座っているとやまんばがダンボール箱を組み立てハウスを作って縁台の上に置いてくれた。「今日は一日ここで過... -
里帰り 「もう、一人前じゃないか!」
お爺さんが「鳩がきとるぞ!」叫んだ。 昨日に続き又、今日も来てる。お爺さんのパソコンデスクは窓際にあり、いつもパソコンに座っているお爺さんは良く外の様子が見れるんだ。やまんばは飛び出し道路に出て見上げた。 向かいの家の東の空に電線に止ま... -
「脱出!」 長居は無用
「ヤッター! 晴れや」 喜びたいところだけど僕は雨の方が良かったかな。今日は出してもらえるのかな?早朝、四時半過ぎ雨も上がり、やまんばはオジサンを起こしてヒナをキンモクセイの木に戻してもらった。ヒナは巣の上でいつものように母さん鳩を待っ... -
どしゃぶり 「ヒナが死んじゃうぞ!」
今日は朝から雨がどんどん酷くなり僕はやっとゲージから出してもらえたんだ。「車庫の外には一歩も出れやしないや。」それでも僕は縁台の上で外の空気を満喫していた。・・・・・・・・・ 雨は治まる気配もなく降り続いて、エサを待ちきれないヒナは茂み... -
大、大、大失策「かんにんな!!かんにんな!! やまんばが脚立を取っておかないからいけないんだ!」
「チョットー‼ クーちゃんがヒナを咥えとるぞ!」帰って来たオジサンが庭で叫んだ。「えっ!誰が⁉」「お前んとこのバカ猫だ!」『?』やまんばが飛び出して来た。 縁台の上にいた僕に「ダメでしょう‼クーちゃん!」自転車のカゴに... -
五月五日 「花壇に鯉のぼり上がった。」
どんよりとした空。 やまんばは雨が降り出す前にと鯉のぼりとカメラを持って現れた。 「今日は花壇に鯉のぼりを上げるんだって!」僕の朝ごはん、トイレ掃除を済ませるとブラッシングは後回しにされ、花壇の前に座り込んだ。僕もやまんばの知らない間... -
二羽のひな 「ちゃんとエサ貰ってるのか!?」
夜も明け、明るくなって三時間も経つのにひなの声がしないんだ。 母さん鳩はまだエサを捕れないのかな?僕もやまんばも気をもんでいた。 お爺さんもやって来て戸口の所へ立ちカーテンを開けて、巣を覗き込んでいた。 その時、 「アッ!母さん鳩が帰っ... -
でかした! 母さん鳩!「ぴいぴい」なんだ? あの鳴き声は
朝、やまんばの部屋にやって来たお爺さんがカーテンを開け「アッ!鳩がいない。」「えっ!」やまんばも慌てて覗いた。「ほんとだ。鳩さんいない。」やまんばは心配していたんだ。 ひどい雨の日がちょこちょこあったし、気温が下がった日もあったので、「... -
うらぎり 「あんなヤツ僕んちの子にしたらダメだよ!」
暗くなり僕はもうハウスの中にうずくまり眠りにつこうとしていた時、やまんばがプラスチックを持って現れた。家に入る前に僕の湯たんぽがまだ温かいか確認した。 その時、フェンスの外に「待って!」と言わんばかりに駆けつけた物影を見た。 ... -
モフコ「僕んちへ来るなよ!」
早朝、やまんばが僕の様子を見にやって来た。 僕はちゃんとハウスの中で湯たんぽと並んで寝ていた。やまんばは湯たんぽがまだ温かいのを確かめると、少し倉庫の戸に隙間を開け家に入ろうとした時、「誰かいるぞ。モフちゃんの匂いだ。 やまんばはすか... -
りょうちゃん、しっかりしろよ!(10年越しの散歩)
僕は憂鬱な気分で今日も偵察をお休みして縁台にいると、やまんばがりょうちゃんを抱いて現れた。僕に気付いて「クーちゃん、ちょっと庭で遊ばせてね。」突然の事でりょうちゃんはやまんばにしがみついて降りようとしない。・・・・・・・・・しがみついた... -
笑うチューリップ
すごーくいいお天気、汗ばむほどでもなく風も心地よくて最高! 朝ごはんを残しちゃった。『僕、同じ味にすぐ飽きちゃうんだ。』 やまんばは、あまりにチューリップの花が太陽の光に向かってアンテナのように花びらを一斉に開げているものだから写...